バレンタインデーも過ぎ、今年のチョコレートブームもひとやすみ。
ここ数年の“ショコラティエブーム”で日本でもショコラが年間通して食べられるようになったとはいえ、まだまだ「チョコレート=バレンタイン」って思われがち。
日本人のチョコレートの年間消費量は一人当たり2.2kg(国際菓子協会/欧州製菓協会調べ)に対して、世界の消費量を比較してみると1位のドイツは11.1kgも一年間に消費しているのですって!
2位はオーストリア、3位はスイス・・・とトップ3カ国は年間10kgを超える消費量でした。ひとりで10kgものチョコレートを食べるだなんて!!!
通常市販されているチョコレートが50gなので、板チョコレートに換算すると2000枚分!!!
一年間、毎日約5枚と半分ずつ食べる計算になります。 さすがのチョコレート好きも ギブアップ。
そんなチョコレート大好きなお国には、チョコレート尽くしのケーキもたくさん存在します。

中でもポピュラーなチョコレートのケーキといえば、「ザッハートルテ」。
ウイーン発祥の「ザッハートルテ」は、チョコレートをたっぷり練りこみ焼き上げたリッチな生地に、アプリコットジャムをサンド・コーティングし、さらにチョコレートのグラサージュをしゃらした(再結晶化させた)状態でコーティング。 まさにチョコレート尽くしなケーキなのです。
さて、この「ザッハートルテ」と言うお菓子。 とっても古い歴史を持っています。
19世紀の初頭、“ウイーン会議”のために作られたお菓子なのですが・・・ 『誰も食べたことのないお菓子を!』とウイーン会議の主催メッテルニヒ公に命じられてエドワード・ザッハが考案して以来、100数年も愛され続けています。100年の間には『甘い7年戦争』と呼ばれるザッハトルテをめぐる本家争いが勃発したこともあったそう。実際に、ウイーンでは裁判にかけられるほどの大事件でした。 チョコレート生地の間にもアプリコットジャムをサンドしたホテルザッハに対し、サンドされていないデメルのザッハートルテ。 今では、オリジナル・ザッハートルテの称号をホテルザッハが得ていますが、デメルのザッハートルテも販売されていて、それぞれ独自のファンがいるようです。
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウの冬季限定「ザッハートルテ」は、ホテルザッハータイプのもの。
ホテルザッハーのザッハートルテよりも軽めの味な分厚みのあるチョコレート生地は3段にスライスされてアプリコットジャムがサンド。生地の味が軽めなので、細かなシャリの入ったチョコレートのグラサージュはちょっと厚めに作られています。
「ザッハートルテ」はウイーンの老舗パティスリー ハイナーで藤生シェフが働かれていた頃の思い出の味。
シェフの思い出の味を、チョコレートの状態をおいしく保てるこの時期だけ作っているのだそう。
特製の木箱の内にはザッハートルテの歴史が紹介されていました。
ザッハートルテが背負った歴史を感じ、ウイーンのカフェでお茶しているような優雅な気分を味わってみませんか?