パティスリーKOSAI 植崎さん
2006ジャパンケーキショー東京
グランプリ受賞おめでとうございます!!
去る10月10日〜12日までの3日間に渡り、「2006ジャパンケーキショー東京」[(社)東京都洋菓子協会主催・全国各協会共催・(社)日本洋菓子協会連合会及び日本洋菓子工業協同組合後援]開催されました。
今年は、約2300点もの作品が出品され、その出品数・来場者数とも過去最大となる大盛況でした!
1年に一度開催されるこの大会は、日本国内最大規模の洋菓子コンクールです。
展示されている作品はすべてお菓子の材料で作られています。
(※ディスプレー部門を除く)
・マジパン仕上げデコレーションケーキ部門
・バタークリーム仕上げデコレーションケーキ部門
・大型工芸菓子部門
・小型工芸菓子部門
・チョコレート工芸菓子部門
・シュガークラフト工芸菓子部門
・グランガトー部門
・コンフィズリー&クッキー部門
・ジュニア部門(学生部門・一般部門)
・味と技のピエスモンテ部門
・ディスプレー部門以上の全12の部門が設定されています。
出品者は、この部門の規定に沿った作品を各々作成し、会場に搬入します。
各部門から連合会会長賞・大会会長賞・金賞・銀賞・銅賞の作品が選出され、
さらに全12部門の入賞作品178点の中から、今大会の最優秀作品に贈られるグランプリ・準グランプリを選定します。
そして。
「2006ジャパンケーキショー東京」にて名誉あるグランプリに選ばれたのは―
パティスリーKOSAI 植崎義明さん
ニナのケーキワールド参加店 パティスリーKOSAIさんで、スーシェフとしてご活躍されている植崎さん!!
おめでとうございます!!
チョコレート工芸菓子部門に出品された植崎さんの作品には、迫力・力強さがあり、しかし細部にまでとことんこだわった作品でした。二刀を操る剣士と龍―龍にいたってはうろこの一枚づつを作り貼り付けてあります。この細部にまで緻密にこだわった製法が、全体の迫力を実際以上のものに魅せている―そんな作品でした。
パティスリーKOSAIさんでは、植崎さんの受賞を祝おうと「グランプリ受賞記念祝賀会」が催されました。
今回のニナのスイーツコレクションでは、「パティスリーKOSAI 植崎義明 2006ジャパンケーキショー グランプリ受賞記念祝賀会」の模様と、植崎さんの作品についてのインタビューをお伝えします!
―11月1日

「2006ジャパンケーキショー東京」の開催から約3週間。
パティスリーKOSAIさんの店から程近い水戸市内のホテルにて開かれました。
茨城県洋菓子協会会長 冨永修二氏を始め茨城県の洋菓子業界を代表する方々や、植崎さんのお世話になってきたお店のシェフ、お世話になっている業者の方々、植崎さんをバックアップしてきたパティスリーKOSAIさんのスタッフさん、そして一番近くで支えてきたご家族・・・を招いての、受賞報告・祝賀会。
2300点もの作品の中で一番になるということは、当然容易いことではありません。
設備・環境・製作時間・費用・・・数多くの条件が揃わないと作品の製作ですら困難です。
必然的にホテルのパティシエさんが有利なこの部門の常識の中で。個人店で働くパティシエが、茨城県で働くパティシエが、受賞したということにパーティーに参加された方からは植崎さんの受賞を称え、今後の活躍をさらに期待するメッセージが多く寄せられました。
チョコレートのみで作成された、植崎さんのピエスモンテ(部品・作品[piece]を高く積み重ねて[montee]作られた菓子)は、ジャパンケーキショーの熱気に満ちた会場で3日間展示されていたので、強度は弱まり。残念ながら、お店に帰還したときには損傷が見られたということで、当日の会場にも登場しなかったのですが・・・。

受賞作品であり、審査委員からの評価も大変高かったというアントルメは、植崎さんからの解説のあと、試食が振るまわれました。
ショコラの滑らかなムースに蜂蜜のクリーム。レモンのジュレにヘーゼルナッツ風味のメレンゲからなるアントルメ。
通常、チョコレートの風味は強いので蜂蜜の香りが表現しづらいということもあり、一緒にあわせることはあまりないそうです。
しかし、今回あえてチョコレートに蜂蜜を合わせたのには、こんな素敵なエピソードがあったそうです。
『生まれたばかりの息子に、自分の作ったケーキではじめての蜂蜜を口にしてほしいと思って、蜂蜜をあわせました。乳製品やチョコレートは口にすることもあるかと思います。でも、蜂蜜って食べようと思わなければなかなか口にするきっかけのない素材だと思うんです。息子のはじめて口にするものは僕の作ったケーキをきっかけで食べさせてあげたいという思いでこのケーキは作りました。』
―と言う植崎さんのコメントに、会場はほろり・・・。
この植崎さんのコメントは、ジャパンケーキショーの受賞式典の場でも述べられたのですが、そのときにも、会場はほろり・・・。
植崎さんの“パパ”としての息子を思う優しい気持ちのこもったケーキは、その味もとってもやさしいものでした。
インパクトの強いチョコレートのケーキですが・・・
それを食べているのではないような優しさが漂うようなケーキ。

キャラメル風味のチョコレートのクリームが滑らかにさっと口どけていく・・
しかし、しっとりと焼き上げたチョコレートの生地がしっかりチョコレートの濃厚さも感じさせてくれます。
そしてラベンダーの蜂蜜のとろけるようなクリーム。
最後にヒースの蜂蜜とレモンにシナモン・アニスの香りを少し加えて、爽快感の残るゼリーが入っています。
そこに、ヘーゼルナッツの食感を加えたメレンゲの食感と香ばしさがなんとも絶妙に混ざっていきます。
作品の審査に立ち会われていた方の後日談によると、今回の作品の審査で一番時間のかかった部門だったのがチョコレート工芸部門だったそうです。それだけ、今年のチョコレート工芸菓子部門にはレベルの高い作品が目立っていたそうです。
そんな中、植崎さんの作品がチョコレート部門で最優秀に選出された決め手となったのは、「アントルメの味覚のバランスに優れていたこと」だったそうです。
植崎さんのアントルメは、まさしく今回の受賞の決め手となった!素晴らしいバランスに仕上がったアントルメでした。
これには会場に参加されていた方々も納得!!

そして、ピエスモンテについては―
こちらも、やはり息子さんを思う“パパ”の気持ちのたっぷり詰まった作品でした。
『今回の作品は今年の5月に生まれた息子の武蔵に作った作品です。息子の成長を祈って、息子の名前と同じ「二刀流の達人・宮本武蔵」を作品に入れました。武蔵と雲の隙間から出てくる龍が戦っている―「強いもの同士の戦い」を表現しました。雲から出てくる龍は掛け軸にあったデザインから。アントルメはこの龍がアントルメの表面に映っている様子を表しています。』
このピエスモンテを製作するのに2ヶ月、組み上げには1週間もの時間がかかったそうです。
時間を惜しまず、細部にまでこだわって完成した作品。
どのようなところが一番難しかったのか伺ってみました。
『難しかったのは、武蔵の人形ですね。今回細部までしっかり作って完成度の高いものに仕上げたかったので、武蔵の人形が持っている二本の刀もフィギュアを元に型を作って、チョコレートを流し込むという細かい作業をしています。そういうパーツを重ねていって完成した今回の作品は、今までの僕の作っていた作風とは全然違ったものとなりました。いつも僕の作品を見てくれている妻も、「こんな作品も出来るんだね!」と驚いていましたね。』
難しい相手にも妥協せず立ち向かう―植崎さんこそが宮本武蔵のように力強く―
まるで武蔵の魂も作品の完成に加担してくれていたのかも知れませんね。
『今までいろいろなコンクールに出品してきたのですが。やはり今までは、毎回自分の中で妥協点があったんですよ。「今日は疲れているから」・「今日はここまで」・「時間がない」・「今の自分にはこれが限界だ」とか。だけど今回は、この妥協を一切なくして、はじめのデッサン通りの作品になるようにしました。』
今回、植崎さんはピエスモンテを組み立てていく中でどうしても不安定な部分が出てきてしまっても、『じゃあ、安定させるにはどうすればいいかを考えた』そうです。
そして、思い描いていた通りの完成度の高い作品を仕上げることが出来たんだそうです。
『絶対に賞をとる』という強い意志と、この春ひとりふえた家族のためにというおもいは、しっかりグランプリという賞に結びつきました!

植崎さんがコンクールにこだわるわけ・・・
それは、『もちろん賞をとりたいって言うのもありますが、世界にひとつだけのものを作るっていうのがいいんですよ。』とおっしゃっていました。
息子を喜ばせてあげたい。
妻の喜んだ顔が見たい。
お客さんに喜んでもらいたい。
『自分にとっての一番のお客様に喜んでもらいたい』―という気持ちが、植崎さんのお菓子つくりの原動力になっているんです。
パティスリーKOSAIさんでは、特注ケーキの注文にも対応しています。
『そんな時は、ご注文いただくお客様と直接お話させてもらっています。そのお話をもとにケーキを作り上げていくんです。』
そうやってパティシエさんがお客さんへの思いを込めてつくられたケーキっていうのは、まさに一点もの。
お祝いや記念日のケーキには、そんなオンリーワンを選びたいですよね。
日本一のパティシエとなった植崎さんのワザもひかる、あなただけのケーキをパティスリーKOSAIさんでオーダーしてみませんか?
最後に。
場所も時間も費用もかかってしまうコンクールの出品をバックアップされてきた小齊シェフは、『今回の受賞を自分のことのようにうれしく、びっくりしています。』とおっしゃっていました。
小齊シェフは、いつもスタッフさんに『自分のスキルアップのためにコンクールに打ち込みなさい。』と言っているそうです。
『コンクールは会社のためではなく、自分のためのもの』そういう気持ちでコンクールに望まなければ。
「自分が好きでコンクールに望んでいるんだっていう気持ち」が一番の力になる。
やらされていると思っているようでは、賞には結びつかないでしょう。
『そういう気持ちでコンクールをやりたいという気持ちには、会社としてバックアップしますよ。応援したいと思っています。今回は、植崎がグランプリという素晴らしい賞を受賞したことを本当にうれしく思います。こうして受賞記念祝賀会にもいろんな方にご出席いただいて感謝しております。』
今回の祝賀会は、植崎さんはもちろん、パティスリーKOSAIさんで働くスタッフさんみんなに対する慰労の会でもあったそうです。
『植崎には、支えてくれたスタッフの力に感謝の気持ちをもって、これからも自分の目標を大切にして成長していったもらいたい。』とメッセージを送られました。
小齊シェフ、植崎さん、パティスリーKOSAI スタッフさん2006ジャパンケーキショー東京 グランプリ受賞 心よりお祝いいたします!おめでとうございました!
ますます、活躍されるパティスリーKOSAIさんが楽しみですね!!
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