【第1回 アルカションさんの特徴といえるお菓子 〜カヌレ〜】
旅行に行くとついつい気になる“ご当地もの”。
工芸品にしても、食べ物にしても、その土地の特徴が詰まった商品がたくさんあります。
東京の人形焼や、山梨の信玄餅、京都の八ッ橋、広島の紅葉饅頭、沖縄のちんすこうなど、その土地ならではのアイディア詰まった、おいしいお菓子。
旅行に行くとつい手が伸びてしまいませんか?!
“ご当地スイーツ”があるのは、日本だけではありません!
フランスにだって“ご当地スイーツ”なるものがあるんですよ。

“クグロフ”や日本でも流行った“クイニアマン”もご当地スイーツのひとつ。いまや、日本でもファンの多い“マカロン”は土地ごとにその形や味に特徴があったりします。
広大な土地を持ち、農業の盛んなフランスでは、新鮮なご当地素材を利用したお菓子も多く見られます。ミラベルという特産フルーツ(プルーンの一種)を使ったお菓子の多い地方、蜂蜜を使ったお菓子の多い地方、りんごを使ったお菓子の多い地方・・・・大きな街でもどんなに小さな街のパティスリーでも、ブーランジュリーでも、マルシェでも、その土地土地のお菓子に出会うことが出来ます。
“カヌレ”も、そんなフランスの“ご当地スイーツ”のひとつ。
日本でも数年前に流行っていましたね。
黒くてツヤのある、むっちりとした食感の、王冠のような形のお菓子・・・
“カヌレ”は、フランス南西部 ボルドー発祥の伝統菓子です。
ボルドーといえば、まず思い浮かぶのはワインではないでしょうか?

ワインの産地・ボルドーだからこそ生まれた“カヌレ”は修道院でつくられていたお菓子。
16世紀、ワインのおり(ブドウの成分や酵母菌が集まって沈殿したもの)を取るために卵白を使っていたそうです。
大量に余ってしまった卵黄を使って何か作れないか・・・
そして、キリスト教の典礼で使われるキャンドルを作っていた修道院。
カヌレと呼ばれる溝のついた型に、蜜蝋(蜂蜜の巣の主成分を加熱・圧搾・凝固したもの)をぬって、卵黄を使ったお菓子が作られました。
今では、蜜蝋ではなく、味・香りの良いバターなどを型にぬって作られていることが多いそうですが、“カヌレ”というお菓子は、ボルドー地方で今も作り続けられている伝統的なお菓子です。

ボルドーから西へ約50km―アルカションの街でも、今も伝統菓子“カヌレ”は作り続けられています。
太平洋に面したアルカションは、フランスの人々に人気のリゾート地のひとつ。ヨーロッパ最大のピラ砂丘も程近く、自然にかこまれた素敵な街。
街のお菓子屋さん「パティスリー マルケ」では、もちろん“カヌレ”を作っています。
実は、このお店の先代シェフのピエール マルケ氏はボルドーのパティスリー40数店舗からなる「ボルドー カヌレ協会」の会長さん!!
(ピエール マルケ氏:カヌレ協会発起人のひとり、現在会長を務める)
『はじめて「パティスリー マルケ」で食べた“カヌレ”は本当においしくて感動しました。』
と話す森本シェフ。

東京・西東京市のパティスリー「
アルカション」の森本シェフは、「パティスリー マルケ」で2年半働き、実際に「ボルドー カヌレ協会」会長から伝統の“カヌレ”を学んだ唯一の日本人!
そして、2005年4月、日本に想い出の街 アルカションをお店の名前に掲げたパティスリーを東京都西東京市にOPENしました。
お店のドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのはシルバーのトレーに積み上げられた“カヌレ”の山 ―新聞や雑誌でも紹介され、いまやアルカションさんの人気のお菓子のひとつとなり、日本の「
アルカション」でもフランス アルカションの「パティスリー マルケ」と同じ、本物の“カヌレ”に出会うことが出来ます。
『日本で流行った頃に食べた“カヌレ”は正直そんなに魅力のあるお菓子だと思ってなかったんですが、フランスで食べた“カヌレ”は、日本で売られていたものとは全然違う!まわりはガリッとしていて中はもっちり・・・
作り方は独特の製法、配合・焼き加減など多くのこだわりがあります。焼成後、あのがりっとした食感が少しでも違うと、もう“カヌレ”ではない―そんなこだわりある本物の“カヌレ”を日本でも紹介したい、そして店の特徴のひとつになればいいなと思って作っています。』
森本シェフも『感銘を受けた』という“カヌレ”の製法とは??
次回は、ピエール マルケ氏から森本シェフに伝わった“カヌレ”の作り方を教えていただきましょう〜。
お楽しみに♪
>>>第2回は2月28日(火)更新です!お楽しみに♪
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