【第3回 永井シェフのすきなこと。】
最近、
ノリエットの永井シェフがはまっていることといえば・・・
前回お話したように、最近購入したという自転車。
『体力を維持するために、運動しなきゃと思ってね。今年からはじめたんですよ。冬場はずっとスキーをやっていたんだけど、夏場に出来る手軽なものを探していて、ベロサイクルを始める事にしたんです。』
毎日、家からお店までの通勤に使ったり、ご自宅から近い多摩川を走ったりするのだそう。
『中学のときは自転車のパーツを買ってきて組み立てたりもしてたんです。そのときの憧れだったイタリアのパーツを思いきってオーダーして作ってもらった自転車なんですよ。このパーツの曲線なんか色っぽいでしょ!?このフレームなんてすごく軽いんですよ〜。』と説明する永井シェフは、まるで少年のよう!!
・・・もちろん走り心地も、ばっちり!のようですよ。
それにしても、お料理・お菓子ばかりか自転車まで作ってしまう永井シェフにはびっくりしました!
しかし、驚くにはまだ早いんですよ。
『この看板は、2代目なんですよ。』
と、永井シェフ。
お店のエントランスに置かれた“たて看板”。これも永井シェフの力作なのです。
『初代の看板は足のところから木が腐っちゃって、2代目を作ったわけ。脚も軽くって風でしょっちゅう倒れてたからおもりをつけて倒れちゃわないようにしたり、いろんなところをバージョンアップしてるんですよ。』
シェフご自慢のこの看板、ホームセンターで買ってきた板からカットしてすべてご自分で作ったそう。
『絵は何回も書き直してやっと出来たんですけどね。こっちの面はミュシャ風なの。あ、分かる?』
なんて、看板を覗き込んで説明してくれました。
その他にも、永井シェフの作品が店内には数多く並んでいます。
お店の入り口に描かれたノリエットのロゴマーク。
パイナップル・ぶどう・洋なし・いちごなどの描かれたフルーツ盛りのロゴマーク。
これも永井シェフのデザインなんですよ。
『これは、フランスにいたときに勉強にと思って練習していたデッサンのひとつなんです。フランスのレストランのマークには、鳥のデザインや魚のデザインがよく使われているんだけれど。「じゃあ、お菓子やさんといえばフルーツかな!」と思って、このデッサンをロゴマークにしたんですよ。』

さらに、店内に入ると右の壁には、専門学校時代に卒業制作で作ったというお米で出来たた絵。
また、壁にかかっている様々なフルーツの形をかたどった白い型。
これは、リキュールボンボンなどを作るときに使う型。なかなか日本では売っていないものなのですが・・・
『そうそう、この型は日本ではなかなか売ってなくて、それで作ってみたんだけど。型を作ったはいいけど、結構うまく出来なくって。しかも、ボンボンを作るときには、コーンスターチを使うから部屋中真っ白になっちゃって・・・大変だったのよ。
これがレザン(ぶどう)で、レモンで、バナナで、アブリコで、グロゼイユで、パイナップルで、イチゴで、みかんで・・・』と、型の種類は全部で12種類!!
丁寧に説明してくださいました。
と、言うわけで、今はすっかりお店のオブジェになっているんですって。
ものすごく細部にまでこだわって作った型は、全部で12種類!
ノリエットさんのお店に2箇所に分けて飾ってあるので、ぜひ探してみてくださいね!
さて、永井シェフの多彩ぶりはお分かりいただけたでしょうか?
本当に「ものつくり」が好きなシェフ。
自転車から看板から、なにからすべてを手作りしてしまう、その才能!は素晴らしいですね。
『看板を作るにしても、板を計って作ったわけではないんですよ。「だいたいこんなもんかな〜」ってカットして作ったの。そういう「カン」が必要なんだよね。「ものをつくる」って、根本的には「第6番目のカン」っていうものがないとだめなのよ。技術なんてものを持っているのは職人として当たり前で、それ以上のものを持っていないとだめ。お菓子やさんの仕事っていうのは、1+1=2が絶対なんだけど、料理っていうのはそういうことはいいのよ、別に。そういう考え方が出来ないと「ものづくり」は出来ないと思うの。』
「ものづくりのカン」を養うためには、お菓子を何十回も作るより、料理を作ったほうがいいということから、ノリエットさんでは、お弁当やさんがお休みの土日にはスタッフさんが交代でお昼ご飯を作りみんなで食べることもあるそう。
『忙しいとき以外はね。ジャンルは何でもいいんです。自分でメニューを決めて、材料を買い出しにも行ってもらいます。なかなか、慣れるまでは「これっぽっちなの?」っていうくらいの量しか出てこなかったりね。ふだんは、そんなに大量のご飯を作ることはなかなかないでしょ。だから、分からないんだよね、大体の量っていうのが。
でもそういうことが感覚でぱっと分かるようになってくると、ほとんどのことができるようになってくるよ。』
と言う、永井シェフ。
永井シェフの「お菓子つくり」も然り―「第6番目のカン」がたっぷり使われているようです。
『食べたときの感じを想像して、そこからその想像通りになるように構成・わり(配合)・を「これくらい、これくらい」という感じで割り当てて作っていきますね。』
そうやってつくりあげられた様々なノリエットのケーキ達。
>>>>次回、最終回は4月10日(火)更新。
永井シェフのケーキと、これからについてお話していただきます!
お楽しみに〜。
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