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WPTCとは?

WPTCとは?
WPTCとは、2年に1度アメリカで開催されている製菓の国際コンクールです。いわば、お菓子のワールドカップ!
2008年度で4回目を迎え、フランス リヨンで隔年開催されている“クープ・ド・モンド ドゥ ラ パティスリー”と並び、世界のトップパティシエから近年注目を集めているコンクールです。



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WPTC2008チームJAPANメンバーは・・・


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WPTC大会の様子

WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 7 2008年07月22日(火)

WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 7



7月17日(木)・18日(金)の2日間、WPTC2008 チームJAPANの11回目となる練習会が行われました。

大会本番まで、いよいよラスト1ヶ月というところ。チームJAPANの作品の全貌がおおよそ固まったようです。

川村シェフがメインで担当されるシュガーピース。色もスタイルもほぼ完成形といえるのではないでしょうか。今回の練習も高湿度と言う悪環境。モンタージュにかかる時間は湿度によって大きく前後してしまうのだそう。些細な時間のロスも命取りになってしまうWPTCと言う大会において、当日の環境によってどう対応していくかも今後の課題になっていくのではないでしょうか。
藤田シェフの担当されるチョコレートピースについては、「あとは色をどう持っていくか・・・」と言うお話をされていましたが、いよいよ色も決定したもよう。
それぞれの色が決定したことで、パスティヤージュ・トレイと3体を並べたときのバランスはさらに素晴らしいものとなりました。

ガトーについては、いよいよ今月末にはレシピの提出を控えています。
最後まで、試行錯誤の続いたアントルメ グラッセも完成し『時間はかかったが最高のものが出来た』と和泉シェフも納得の作品。審査員に提供する「一番おいしい温度」も決定したのだそう。
アシェット・デセールも3人とも「本当においしいですよ!」と自信のひと皿になりました。

今週末の練習を経て、味覚部門のレシピを提出することになります。
これまで、比類なき向上心をもって幾度も試作を重ねてきたチームJAPAN。レシピ提出の締切りぎりぎりまでおいしさへの追求がなされることでしょう。

完成の形を楽しみに・・・私達も最後までチームJAPANを応援をしたいと思います!



Posted at 18:43 | '08 チームJAPAN | この記事のURL
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WPTC2008を徹底分析   ---lesson 5・2---     2008年07月08日(火)

---lesson 5・2--- 
プティ・ガトー    


前回大会で味覚を担当した武藤シェフのガトーを、『本当に素晴らしいバランスだった』と賞される中島シェフ。
中島シェフは、WPTCとしての第1回大会に出場されたメンバーのお一人。これまでの大会をご自身の経験からチームJAPANをサポートされてきた中島シェフはどのようにプティガトーについて考えてらっしゃるのでしょうか。4つの質問に答えていただきました。



コンクール向けのプティガトーを考えるときに、一番はじめに考えるのはどんなところですか?素材ですか?組み立て方ですか?

『まず考えるのは、作る人 つまり自分が一番おいしいと思う組み合わせです。
組み合わせを考えるうえで大切なことは、もちろん自分のアイディアや感性といったものですが、伝統的な組み合わせを見聞することがアイディアを生み出すために大切なことだと思います。
古くからの組み合わせというものを見聞していくと、基本となる仕事の技術や味の組み立て方というものが見えてきます。こういったことがわかったうえで、自分を表現する組み合わせをつくり出せるようになりました。
また、コンクールという観点より考えると 審査員の五感を刺激するものを取り入れることが重要になります。
「目で見て」・「香りを感じて」・「口の中に入れたときのテクスチャー」でインパクトある組み合わせを作る。ほとんどに審査員がひと口程度しか食べない中で、そのひと口で何のお菓子かパッとわかるようにすることも重要なことです。』




チョコレートのプティガトーとフルーツのプティガトーを一緒に食べてもらわなくて
はならないとき、どのようなことに注意されますか?

『WPTCでは、3種のプティガトーを作りますが、個々の完成度も3つを食べたと時のバランス感、満足感も重要です。
チョコレートのプティガトーとフルーツのプティガトーに関してはそれぞれの特徴を生かしたものである必要があります。
甘みの差や酸味の差、塩分の入れ具合やテクスチャーの差をしっかりと出して、2つのガトーに特徴を持たせます。
チョコレートのプティガトーであれば、甘みはそれほど強調せず、ガナッシュ、生地、クリームやムース、食感を表現するものなどそれぞれの食感のバランスを生かします。前回の武藤シェフがつくったチョコレートのプティガトーなどはその食感を持って完璧に特徴を表現したプティガトーでした。
また、“チョコレート”とひとくくりにしていますが、1種類のものだけで構成するもの、パーセンテージの違うチョコレートを使い分けたり、ブレンドしたりすることでさまざまなお菓子を構成することが可能になります。
フルーツのプティガトーの場合は、フルーツの味やうまみを強調するために甘さをしっかり付けます。それだけではなく、テーマとなるフルーツは1種にします。ただ、1種類のフルーツのみで構成するのではなく、主体となるフルーツの味を引き立てる素材をブレンドするようにするのです。たとえば、マンゴーのムースを作るときはパパイヤやレモンで味を加えることでより、マンゴーがマンゴーらしく引きたちます。バナナならアボガドを少し加えてみたり。イチゴなら、フランボワーズやフレーズデボアを合わせたり。
この組み合わせ、引き立てるために加えるものを決めるのは、経験や見聞の中から生まれてきます。中でも基本となる考え方としては、「赤い実には赤い実のもの」、「トロピカルフルーツにはトロピカルフルーツを」「エキゾチックなものにはエキゾチックなものを」と共通点のあるものを合わせてやること。
さらに、私ならフルーツのプティガトーには余計な食感は組み込まないようにしますね。
こうすることで、チョコレートのプティガトーと同じタイミングに食べる審査員にもしっかりと違いをアピールすることができるでしょう。それだけではなく、どちらも印象付けることができるのではないでしょうか。』




プティガトーに食感を与える時、どのような構成から考えますか?ムースを主にして、ビスキュイを考えますか?ビスキュイを主にして、ムースその他を考えますか?
『それは、ケーキによってさまざまではあるのですが、まずは何をおいしいと感じてもらうお菓子にしたいかということ。次に食べる人にそう感じてもらうための構成を考えていきます。
先ほどもお話ししたように、例えばチョコレートのガトーであれば生地・ガナッシュ・クリーム・ムース・シャンティイショコラ・クルスティアンなどさまざまな食感のパーツがありますが、下から食感の重たいものを組み立てていくのが基本となるでしょう。フルーツのガトーであれば、フルーツの香りやうまみを出すためのムースやクリームを使用することを決定した後に、生地を合わせるか パートシュクレ等を合わせるかを考えていきます。
こうしてパーツをチョイスしていくときに気をつけた方がよいことは、コンクールの場合は特に 審査員がフォークでガトーをひと口分すくいあげるということ。 そのひと口でガトーのおいしさを伝えることが出来る構成にすることは必須です。また、ひと口をすくいあげにくかったり、そのあとの断面が汚くなってしまったりということでストレスを与えないようにすること。シュクレなどを使うときには、特に気をつけることが必要です。食感を強調するために底に堅い生地を持ってきたガトーの場合、フォークを入れたときにお皿にあたったフォークが「カツン」と音を出してしまうこともストレスのひとつになるので気をつけたいものです。シュクレ生地であってもほろっと崩れるようなものを合わせたり、ムースなどから染み出る水分量で審査員が食べるタイミングには適度に水分を含んだ状態になるように調整したりというところまで気をつけることも必要です。』




世界を意識するプティガトーを作るとき、日本のお客様向けに作るときと比べて、大きく違う点はありますか?
『WPTCなど世界のコンクールでは、やはり世界的な基準があると思います。さまざまな国のパティシエ・審査員がいる中で、基準とされるのはフランスのお菓子になるのではないでしょうか。甘みの基準などは、日本では少し甘みが強いと感じられるものでもフランスではスタンダードだったりします。また、ひと口でそのケーキはどういうものかを伝えることができる味のインパクトが必要です。ハーブや胡椒、塩の利かせ方や、キャラメルの焦がし具合など、フランスのお菓子や世界のトップレベルのお菓子を食べることによって、自分で世界の基準を感じてみます。そのガトーの素材の活かし方はどのようにされているかを研究します。
ホテルニューオータニ内にある“パティスリーSATSUKI” には、日本素材を使ったケーキを多く並べています。ホテルという環境柄 海外からのお客様をお迎えするお店の中で、日本の素材を使ったガトーを提供することで日本の食文化を知っていただくきっかけにもなっています。しかし、コンクールにおいては日本の素材を使ったとき審査員がその素材が何かわからなければ、評価としては下がってしまいます。現段階で世界のコンクールでも通用し得る和素材はお茶・抹茶くらいなのではないでしょうか。』





最後に、これからコンクールに挑戦しようとされているパティシエの方に向けて メッセージをいただきました。
『以前、ピエールエルメ氏から聞いたことですが「お菓子を作る事は”味の建造物を構築する事である”」と。基礎となる地盤をしっかり作り、そして柱となる味の組み立てを構築する。必要としない物は勇気を持つてとり除いて行くという考え方を意識してお菓子つくりをするとデザインもシンプルで味の構築も上手くいく場合が多くあります。
味の組み立てをする中で、重要なのはやはり“基本である”とエルメ氏もおっしゃっていました。あれだけの独自の組み合わせを表現していく彼がもっとも大切にしているものが伝統や古くのレシピや技術であること。自分のアイディアや感性がもちろん大切ではあるけれど、基本が大切であることが彼を見ていると良くわかります。
これからコンクールを目指している方に古くの文献を読むこと、基本の技術ができること、そして世界トップレベルのお菓子をたくさん食べて、どのようにそのお菓子が表現されているか、どうすればその素材の良さを引き出すことができるかを研究していっていただきたいですね。』






解説:WPTCJAPANオフィス ホテルニューオータニ 中島氏
文:WPTCJAPANオフィス 上村氏 
編集:株式会社アニー 山田









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Posted at 11:28 | '08 WPTC2008とは? | この記事のURL
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WPTC2008を徹底分析   ---lesson 5・1---     2008年07月07日(月)

---lesson 5・1---  
プティ・ガトー


プティガトーは下記のとおり作らなくてはなりません。
-----------------------------------------------------------------------
A. 各チームは下記事項に沿って、3種類のプティガトーを製作しなくてはならない。
・フルーツのプティガトー1種類
・チョコレートのプティガトー1種類
・残りの1種類は自由

B. 各チームは各13個、合計39個のプティガトーを下記のように仕込むこと。
・ 各プティガトーは5個ずつ、計15個をブッフェ台に乗せるためにパスティヤージュ製トレイの上に盛り付けられなければならない。(ルール11条パスティヤージュ・トレイを参照) パスティヤージュ・トレイは仕事/芸術性の審査員によって、別に審査される。
・ 各6個、計18個のプティガトーは試食用として準備される。
・ 各種類1個ずつ(合計3個)は6枚の小さなトレイにそれぞれ置き、6人の試食担当
の審査員がそれぞれ1枚ずつ受け取る。(つまり、6枚のトレイに3つずつなので、合計18個)
・ 各1個のプティガトーはディスプレイトレーに置き、主催者のバックアップ用として取っておく。
・ 各1個のプティガトーは写真用とする。

C. プティガトーの形は選手の自由選択とする

D. プティガトーの大きさは80〜100グラムに収まるものとする。
-----------------------------------------------------------------------


WPTCにはチョコレートのアントルメもチョコレートのプティガトーもあって、何が違うのだろう、と思われるかもしれません。
単純なところでは、アントルメの場合は必ずカットされなくてはいけませんし、またアントルメだけを食べます。プティガトーの場合、アントルメは3種類が同じお皿に乗せられて、そのまま審査員に運ばれます。だから、プティガトーの場合は3つを順番に食べたときにちょうど良い構成になっている必要があります。
これはあくまで個人的な考え方ですが、アントルメの場合には一つを食べたときにチョコレートと、それ以外の素材が、それぞれがしっかりと主張し、かつ絶妙なマリアージュを見せなくてはいけません。それに対して、WPTCのプティガトーは、ひとつひとつのプティガトーがチョコレート、フルーツ、その他をしっかりと主張し、そして3つ食べたときにちょうど良い満足感を得られることが必要です。

さらに、チョコレートのプティガトーであればチョコレートがしっかりと主張されるべきで、その他の素材はあくまでチョコレートを引き立てる役割であるべきです。フルーツのプティガトーはあくまでフルーツが前面に出て、その他の素材は引き立て役になるべきです。









たとえば、前回日本チームが作ったチョコレートのプティガトー(”OROCHI”)はチョコレートのサブレ、板チョコ、チョコレートのムース、ガナッシュというとてもシンプルな構成です。これ以上ないくらいシンプルな構成です。使っているチョコレートも66%のもの1種類。基本は同じ味ですが、生クリームの増減や食感の違いだけでアクセントを生み出しています。まさにチョコレートを味わってもらうためのプティガトーです。これだけシンプルになると、配合が1g単位で違うだけで出来上がりがガラッと変わってきます。もちろん、配合以上に大切なことは作り方で、実はここで使われているガナッシュの配合は55%のショコラノワール1に対して、35%の生クリーム1という基本の配合です。それを66%で計算しなおしただけで、特殊なレシピを生み出して、チョコレートの味を深めたというわけではありません。基本の仕事を組み合わせることで、新しいお菓子を作り上げるという、パティシエの仕事の真髄を見るような気がします。

アントルメはカットしなくてはいけない、という話を最初にしましたが、これも実は大きな意味があります。アントルメは審査員がカットしやすい構成になっていなくてはならないということは、その構成には何らかの制限は出てくるわけです。その制限がプティガトーではまったくありません。たとえば、前回のチョコレートのプティガトーはサブレとチョコレートの板をチョコレートのクリームとムースで重ねただけですが、これは食べるために崩すような感じでカットしていくことは可能ですが、包丁できれいに8等分にすることは不可能です。つまり、アントルメでは再現できない面白い構成を考えることができるのです。たとえば、ケーキの表面に大きな穴をあけて、その中にゆるいソースを流しておくとか、カットできないくらい柔らかいサブレ生地を使うとか。デザートほどではないにしても、自由な発想でケーキをデザインすることができます。

味覚の点でいえば、基本的にはアントルメで書いたことはそのまま当てはまると思います。どこか違うのかというところでも書きましたが、NYのMOF ジャック・トレスさんに言われたことを流用すると
 1.2-3種類のシンプルな味の組み合わせ
 2.素材の味をしっかりと出すこと。
 3.適度な食感を与えること。

前回のフルーツのプティガトーはカシスの風味を前面に押し出したもの(”SHIBI”)ですが、酸味の強いカシスをバヴァロワとイタリアンメレンゲでうまくバランスがとられていました。
本番でこのプティガトーを試食した加藤代表は『いつもの練習のときには冷蔵庫に入っていたのを食べてたんだけど、今回は仕上がったものがすぐに出てきたから、周りのイタメレが常温でほわっと口で溶けて、次に中のムースがあって、最後にサクッとしたシュトロイゼルがきて、うまいんだよ!これはいった!と思ったよ。』と興奮気味に話していました。
加藤さんの隣にいたMOFローラン・ル・ダニエルさんも、敵ながらあっぱれ、と思ったのか、一口食べてこちらに向けて親指を立てていました。温度差をつけたプティガトーというのも、店売りでは出来ない、コンクールだから出来る作品だと言えます。

フルーツのプティガトーについては、もう一つポイントがあって、WPTCで最も気をつけなくてはいけないのが素材の選び方で、アメリカで行う大会に出場する際に、日本で使っている新鮮なフルーツを使うことはできないことを肝に命じなくてはいけません。確かにアメリカで食べるイチゴやモモはおいしいですが、でも日本のものとは全く違うので、それを想定したレシピを作ることができません。1gの違いがおいしさを分ける大会においてこれは致命的です。ですから、武藤さんはフレッシュのフルーツを一切使わないで、フルーツのプティガトーを作ることにこだわりました。ムース、イタメレ、バヴァロワなど、すべて珍しい素材や新しい技術は一切使っていませんが、しかしながら、これほどカシスの味が嫌みなく前面に押し出されているお菓子は食べたことがありませんでした。

ちなみに、もう一つのプティガトー(”YAMABUKI”)はヘーゼルナッツ、オレンジ、ミルクチョコレートの組み合わせです。これもすべての素材がしっかりと主張され、かつ素晴らしいマリアージュを実現したプティガトーです。フルーツでもチョコレートでもない分野でなくてはならないと考えると、文句のつけようのない構成でした。

プティガトー全体を改めて考えると、やはり本当に1g単位の細かい配合の違いがお菓子の出来を左右するのだなと実感します。フルーツのプティガトーを試食したときに、武藤さんが「10gだけ砂糖を増やした」と言われたものが、その前の時よりもずっとフルーツの味とフレッシュ感がましていたときに、とても驚いたことが記憶に残っています。フルーツの味を前面に出すときに、砂糖を減らすのではなく、増やしたのです。お菓子作りの本質を感じます。

武藤さんが作った3種類のプティガトーは、チョコレート、フルーツ、その他、の順番で食べる時に、全く無理なくすべてを食べ終えることができます。シンプルで味の強いチョコレートのお菓子を食べても、全く負けることのないフルーツのお菓子、そして、最後にまったりと味わえるもう一つのお菓子。この3種類のプティガトーはフランスを打ち負かし、見事第1位を獲得しています。
▲前回のチームJAPANのレシピはこちら。



ジャックとNYで話したときに「シンプルで、しっかりした味で、適度な食感を出せ」と言った時に、正直「それで勝てたら苦労しないよ」と思ったのですが、でも その3つを完全に突き詰めた武藤さんのお菓子を実際に味わい、そしてそれが世界1位を獲得したときに、パティシエの仕事とはいつも使っている素材を使って、その素材感をさらに突き詰めて新しい味を生み出すことなのではないか、と思い到りました。


次回 lesson 5・2 では、WPTCオフィスメンバーでホテルニューオータニ シェフパティシエ 中島氏にプティガトーについてお話を伺います。
ご自身のWPTCをはじめコンクールでの経験を踏まえた、中島氏のお話も必見です。






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Posted at 11:24 | '08 WPTC2008とは? | この記事のURL
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WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 52008年07月01日(火)

WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 6



6月26日(木)・27日(金)の2日間、WPTC2008 チームJAPANの9回目となる練習会が行われました。

初日に降った雨のため、川村シェフの湿度計は70%を指すという 湿度の高い環境の中での練習となりました。

『現地でも湿度の高い環境になる可能性だってあるから、湿度対策も考えておかないと・・・』と話をされていました。
川村シェフの作品は、今回の練習でまた大きく変化が。
新たなパーツがつくことで、作品の雰囲気を変え いよいよ完成形に近づいてきた様子。

藤田シェフの作品は、以前から課題であったパーツの問題点を打破!あとは、色などの微調整といったところ。

和泉シェフの担当する、味覚の部分も最終調整段階。残るは皿盛りデザートの完成を待つのみといったところ。先日の練習会では、お皿をセレクトされていました。各チームが自由に持ち込むことが出来るお皿。そのイメージは皿盛りデザートの完成度を左右すると言っても過言ではありません。今回のチームJAPANはどのようなお皿をチョイスするのか・・・こちらも楽しみです。次回から、本格的に皿盛りデザートの作成に入る予定だそうですよ。


さあ!いよいよ大会に向けて、色々なことが目に見えるものとして形になってきました。


今回は、これまでシェフの作品の完成に向けて あらゆる面でサポートをされてきたスタッフの方々をご紹介します。
作品を、シェフの技を、一番身近に感じてらっしゃるスタッフの方の目に映るものとは?


『シェフは何をしていても、いつも自然とこの(WPTCの)ことを考えていますね。店のスタッフ達と話をしているときでも、突然黙った時は、そのほとんどの場合が何かアイディアを思いついた時です。そして、仕事が終わった後にすぐその思いつきを行動にしています。(スリジェ 菊地さん談)』
今回の練習から採用されていたアントルメの飾りに使用する型も和泉シェフの思いつきに夜手作りなのだそう。
『どんなに疲れていても、疲れも惜しまず 寝ずに作業をするシェフは、向上心のかたまりみたいな人です。スタッフみんなで、シェフにWPTCに集中してもらえるように普段の仕事の負担をかけないように気をつけています。ぜひ、シェフにはがんばっていただきたいです!(スリジェ 菊地さん談)』



『シェフの作品は1日目から今日までずいぶん形が変わっってきました。あまり多くを語ることのないシェフですが、スタッフが聞くと色々と教えてくれます。シェフは色々なアイディアを考えています。そうしたアイディアで、店の仕事のほうも忙しく なかなか練習も出来ない中でもうまくいかない点をパーツごとに試作しすることで、問題だったところをこれまで改善されてきました。その考え方と、仕事後でもひとり残って試作を重ねられる姿勢は本当に素晴らしいです。(ヒロコーヒー 渡辺さん)』

そんなシェフをサポートすべく、ヒロコーヒーさんでも できるだけお店の仕事でシェフに負担をかけないように、スタッフさんみんなで努力をしているそう。
『シェフにはWPTCが終わるまでは極力専念してもらいたいですから!(ヒロコーヒー 渡辺さん)』




アテスウェイのスタッフさんも、川村シェフをしっかりサポートされています。
『シェフはちょっとしたアイディアから展開させて、様々なパーツを作ります。なかなか新しい技術を生み出すのは難しいものですが、どんどん新たなものが出来るシェフを尊敬します。シェフは、何でもとりあえず思いついたことをまずやってみる人です。それが失敗だったとしても、その経験は、また別のものを作るときの材料となることが多いです。シェフの作品つくりをお手伝いしている中で、「何でも実践してみることの大切さ」を学びました。(アテスウェイ 秋山さん)』

全体の練習でも、シェフの作品を写真にとって記録を残したり タイムの管理をしたりされている秋山さん、お店でも川村シェフの試作に必要なパーツつくりを手伝ったりもされています。



スタッフさん皆さん、シェフの真剣な取り組みを身近に感じ それぞれが出来るところでめいいっぱいのサポートをされています。
WPTCのチームJAPAN 実際に出場するのはシェフ3人ですが、その3人をサポートし 応援しているスタッフさんたちもチームJAPANにとって大事なメンバーの一員なのではないでしょうか。

チームJAPANを応援する私達としては、スタッフさんのおひとりおひとりを応援していきたいと思います。


みんなでチームJAPANを応援しましょう〜!!!





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Posted at 10:25 | '08 チームJAPAN | この記事のURL
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WPTC2008を徹底分析   ---lesson4・2---     2008年06月13日(金)

---lesson4・2---
アントルメ・グラッセ


それでは、早速 WPTC2006でチームJAPAN の味覚部門をメインでご担当された武藤シェフに前回大会でのアントルメグラッセについてお話を伺っていきましょう。


アントルメ・グラッセを作る際に最初に考えることは?前回のアントルメ・グラッセの場合は、アイス・シャーベット・その他のうち、どのパーツから考えて、アイデアを広げましたか?
『まず、“テーマ性に沿ったもの”ということです。前回大会のテーマは「陰・陽」でしたのでアジアンな雰囲気を出したいなと思って、ライチをを使うことを一番初めに決めましたね。ライチをベースに何を合わせるかを考えたときに、前回NPTCを見にアメリカに行った季節はちょうど桃が旬でおいしかったんですよ。それで、ペッシュ・ド・ヴィーニュを合わせることにしたんです。最後にあわせる素材として決めたのが、アーモンド。今までの経験上、種子ものには種子ものを合わせると落ち着く(相性が良い)って言う持論があったので自然とアーモンドを合わせることに決まりましたね。さらに、フランボワーズのゼリーを合わせて・・・ フランボワーズをここに合わせることで、味に切れが出てくるんですよ。全体的にぼやけない、それぞれの味を引き出してくれました。』


普通のアイスクリームやシャーベットを作る場合と、アントルメ・グラッセ用に作る場合とでレシピにどのような違いがありますか?
『これは一概にはいえないですね。普通のアイスクリームやシャーベットは、それぞれのものひとつを食べておいしければそれでいいですよね。ですが、WPTCの規定にあるアントルメ・グラッセは、アイスクリームもシャーベットも機械を回したものではない冷菓(武藤シェフのアントルメグラッセではムース・グラッセでした。)も生地も・・・全てを合わせておいしく感じられるものにしなければなりませんよね。ひとつひとつを食べておいしいものを合わせても、アントルメグラッセとしてはおいしいものではないんですよ。素材同士の「味のバランス」・「量」・「口どけ」・「食感」、これら全てのバランスがベストでなければおいしいものではないんです。また、例えばアーモンドの味をもっと出したいと思ったときに、味を濃くするのがベストなのか、量を増やせばいいのか、それには様々な手段があるんですよ。安定剤の量だったりもそのひとつです。 アントルメ・グラッセを作るには、本当に様々な手段を選択しながら、おいしいバランスを見つけだしていかなければなりません。自分の今までの経験から手探りでそのポイントを見つけ出す中では、予期せぬ失敗もありましたし、また反対においしいポイントへの手ががりを発見することもありました。 実際、1g単位で様々 微調整しながらレシピを作っていきましたね。』



もっとも美味しい状態で試食をしてもらうために、冷凍庫から出した状態のアントルメ・グラッセはどのように温度を調節しましたか?
『それには形もポイントになってきますね。 審査員に試食を出すときに、カットするのですが、規定にもあるように最低8個に切り分けられなくてはならないんです。その、8カットにしたときに、審査員が食べるはじめのひと口をおいしいものにしなきゃいけない。そのひと口めをどれだけいい状態で出せるかが重要です。食べてもらうときのおいしい温度帯を見つけることが、まず一番はじめの仕事です。 

前回は、いろいろと調整した結果、−11度〜−12度が一番いい状態。
つまり、おいしく感じる温度でしたね。 
その温度に調整することが次の仕事です。 前回の場合はグラサージュヌートルをかけて仕上げた状態で発泡スチロールのケースに入れました。こうすることで、ゆっくりと温度を上げていくことができるんです。ゆっくり温度を上げていくことで全体を均一に解凍をすることが出来ます。 前回はドームの形で作りましたが、急に解凍されてしまうと、中心部分だけ硬い状態のままになってしまいますよね。審査員の方には8カットしたものが運ばれます。このとき、中心部分を初めのひと口として食べるわけですから、こういった状態では審査員においしいと感じてもらうことはできません。 また、ゆっくり解凍するのであれば、冷蔵庫でもいいのかも知れませんが、大会の場合は冷蔵庫の開け閉めも頻繁になるので、庫内温度が安定せず、温度調整も安定しないですからね。』



安定剤の使い方について、注意点はありますか?
『アントルメ・グラッセを作るとき弾力性や、保型性、常型性というものも大切な要素です。先ほども少し触れましたが 出したい味の調整にも安定剤の量が関係してきます。合わせるものによって、量によって安定剤の量を調整します。
安定剤を増やすことによってなめらかな口どけに出きたり、弾力性を出したり、粘質性をだしたりできます。安定剤を増やすと、保型性が出るため冷却・攪拌している間に空気を含みます。その分同じ量を合わせたときの味が出にくくなってしまうのですが。
また、これらは安定剤だけによって調整できるものではなく、糖度と安定剤の加減が影響してくるのです。味をしっかり出したいときには、糖度をしっかりつけてやることが必要です。前回、アントルメ・グラッセを作ったときにはアーモンドの味をしっかりと出したかったので、入れられる最大の量の砂糖を入れて糖度をしっかりつけました。それで、ズバッとアーモンドの味を出すことが出来たんですよ。糖度をあげることで、味を強調することもでき、さらになめらかさや粘性もだせるので、より味を感じやすくなるんです。 アントルメグラッセをどういう風に食べさせたいか。どういう味の順番に感じてもらいたいかを考えて、糖度や安定剤の量の微調整をしなくてはいけません。
どんな安定剤を選ぶかもポイントですね。私の場合はいつも使い慣れているもの1種類で全てを作りましたが。 
そして、糖度や安定剤で味やなめらかさ、弾力性のバランスを見つけたら、おいしい温度も変わってしまうのでこちらも調整が必要になります。他のお菓子も同様ですが、中でもアントルメ・グラッセはおいしい状態のものを作りあげるためには本当に様々な要素がそこにあります。 こうして言葉で説明しきれないくらいに・・・ 
私は前回大会で作ったアントルメ・グラッセを完成させるまでに、半年近くかかったのですから。』



武藤シェフは試作を重ねる中で、毎回 その味をチェックしていた加藤代表に糖度の少しの変化に気づき、「なめらかさがよくなった」と声をかけられたことが印象的だったのだそう。


1gの微調整をしながらの試作で、その変化にいち早く気づく加藤代表の味覚の正確性・・・
加藤代表は第1回目のWPTCから続けて味覚の審査をしてきた方です。 審査員の味覚の正確性・緻密性は全く特筆すべき事だと感じます。

とはいえ、武藤シェフが作ったアントルメ・グラッセは、おそらく、万人が食べたときにその多くの人が頭で考えることなく素直においしいと感じるものと言うことが出来るでしょう。本当のおいしさを伝えるとき、説明や理屈は必要ないということを実感したことを記憶しています。
WPTCでの味覚の審査は大変シビアなものでもあるのですが、大会用、審査員用というだけにとどまらない 本当のおいしさの追求なのではないでしょうか。
今大会において、味覚部分を担当される和泉シェフも 現在試作を重ねています。
様々な選択をしながら、どのようなものを作り上げていくのか・・・チームJAPANの作品に世界中のトップパティシエたちが注目していることでしょう。




解説:WPTCJAPANオフィス ザ・リッツ・カールトン東京 武藤修司氏
文:WPTCJAPANオフィス 上村氏 
編集:株式会社アニー 山田






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Posted at 10:00 | '08 WPTC2008とは? | この記事のURL
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WPTC2008を徹底分析   ---lesson4・1---     2008年06月12日(木)

---lesson4・1---    
アントルメ・グラッセ


アントルメ・グラッセのルールは下記のとおりです。

----------------------------------------------------------
アントルメ・グラッセのルール
A.各チームは1種類2台の冷菓を、1つは試食用、1つは写真用、残りは予備として、作らなくてはならない。主催者側は、冷菓アントルメ用としてケーキスタンドを提供する。

B.各チームは下記のような構成をすべて含んだ冷菓を製作しなくてはならない。
  ・アイスクリーム
  ・シャーベット     
  ・機械を回したものではない、冷菓(冷凍のパルフェなど)
  ・パティスリーと認められるもの(メレンゲ、スポンジ、ビスキュイなど)

C.焼き物を含むすべてのアントルメ・グラッセを構成するものはすべて原料の状態から、審査員の面前で作られなくてはならない。

D.各アントルメ・グラッセは最低8個に切り分けられなくてはならない。冷菓の形は、そのサイズが9インチ(23センチ)の円に収まるのであれば、参加者側の選択に任される。アントルメ・グラッセには重量制限はない。
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アントルメ・グラッセの定義というのはなかなか難しいのですが、常温ではなく冷たい状態で食べるケーキというといいのかもしれません。「冷たい状態でいいなら、普通のケーキを凍らせてもいいのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。例えば、イチゴのショートケーキを凍らせると、冷凍庫から出したばかりだとイチゴはがりがりだし、生クリームも味がしないし、少し温まってくると、イチゴも生クリームも離水してしまいます。つまり、冷たい状態で食べるケーキを作るというのは、さまざまな点で注意が必要になってくるのです。


冷たい状態で食べるのであれば、もちろんアイスクリームやシャーベットが主体となります。どちらも日本語で「氷菓」という言い方をされますが、アイスクリームはレシピに卵が使われているもの、シャーベットは使われていないもの、と言えます。
「氷菓」という分野はフランスではMOFの「グラシエ部門」があるほど、確立された分野で、そのレシピ作りには一般的なお菓子作り以上の計算が必要になります。アイスやシャーベットの滑らかさは砂糖の効果で、もし十分な糖分が含まれていないと、がりがりした食感になってしまいます。中にフルーツなどを入れようとしても、生のまま入れたのでは、凍らせた状態では硬くて食べられないし、それが少し戻ってくると離水してしまいます。フルーツをアイスに合わせるときには、必ず糖度の高いシロップか、氷点が低いアルコールにつける必要が出てきます。


たまに和食屋さんでデザートに出されるシャーベットが、口解けの悪い状態だったりすることがありますが、それは甘さを控えるために砂糖を減らしているからだったりします。滑らかな口解けのアイスやシャーベットを作るためには、しっかりした糖分の計算が必要になります。その説明をするとかなり長くなるのでここでは割愛しますが、糖分の計算に加えて、安定剤を上手に使うことで、さらに滑らかなアイスを作ることが出来るようになります。


アイス単体を食べるレシピであれば、もともとの「種」の配合がしっかりしていれば美味しく作れるのですが、アントルメ・グラッセを作ることは、アイス単体を作るよりもさらに複雑になります。特にWPTCの場合、アイスクリームとシャーベットとその他のものを必ずあわせなければいけません。味の面でそれらをあわせることも大変ですが、それ以上にそれら3つをあわせて、すべてを滑らかに食べてもらう状態に合わせることも大変なのです。冷凍庫から出したままだと全体がカチカチですから、少し戻してからサーブすることになりますが、温度の戻し方が悪いと、表面だけやわらかくて、中がカチカチと言うことにもなりかねません。冷凍庫と冷蔵庫をうまく使って、試食の時間にちょうど良い温度になるように調整することは、冷蔵庫で解凍しておけるアントルメやプティガトーに対するアプローチとはまったく異なります。


もちろん、全体を滑らかにするためには単純に温度管理だけではなくて、アイスとシャーベットそれぞれが同じ温度で食べて滑らかになるような配合に調整しなくてはなりませんし、全体が均一に解凍されるような型を使う必要も出てきます。アントルメ・グラッセにドーム型やブッシュの型が多く使われるのは、普通のセルクルなどを使って、角になった部分が先に解けてしまったりすることを防ぐ理由があります。







味の点でも、冷たい分、常温で味わうアントルメやプティガトーとはまったく違う構成で考える必要が出てきます。WPTCの場合、アントルメやプティガトーとは違って、フルーツやチョコレートなどを使うことの指定がないので、幅もかなり広く、各国かなりバラエティーに富んだレシピを作ってきます。


前回の日本チームはアーモンドのアイスクリーム、ペッシュ・ド・ヴィーニュのシャーベット、ライチのムース・グラッセに加えて、フランボワーズのゼリーもアクセントで加えられました。しっかりしたアーモンドのアイスクリームにその他のフルーツの味が見事に調和したすばらしい構成でした。アントルメ・グラッセもフランスに次いで2位を獲得しています。


























次回はWPTC2006でチームJAPAN の味覚部門をメインでご担当された武藤シェフに前回大会でのアントルメグラッセについてお話を伺っていきます。










WPTC2008チームJAPAN を応援しに行こう!応援ツアー詳細は・・・
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Posted at 10:00 | '08 WPTC2008とは? | この記事のURL
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WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 5     2008年06月11日(水)

WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 5


6月9日(月)・10日(火)の2日間、WPTC2008 チームJAPANの8回目となる練習会が行われました。


今回の練習も1日目は雨という、湿度の高い状態での練習です。
WPTC2008が開催されるナッシュビルの8月の平均最高気温は30℃を上回ります。
日本の夏とほぼ同じ環境になることでしょう。
そういった環境であることを想定して、チームJAPAN のメンバーは練習に望んでいるようです。

気温も湿度も高い環境下では、以前に藤田シェフのお話にもあったようにシュガーピースやチョコレートピースの作成に影響してくる部分もあるのですが、味覚の部分でも影響してくるよう。

今回の大会で、味覚をメインで担当する和泉シェフもこの気候を考慮してのガトーやボンボンなど9種の作品の作成に取り組んでいるそうです。
『湿度が高い会場で食べる審査員のことを考えて、味の構成を考えていますね。そればかりではなく、インパクトのあるものを入れたりもして全体のバランスもとっていますが。』と、和泉シェフ。


WPTC2008で参加チームに科されたテーマは「イマジネーション」。
味覚の部分での「イマジネーション」つくりにはどのように取り組んでらっしゃるのでしょうか。和泉シェフに伺いました。

『味覚はこの大会の中でやはり大事な要素になってくるので・・・ まずはテーマ云々と言うよりも何よりおいしくあることが大前提ですよね。 


前回大会で味覚を担当された武藤さんの仕事を身近で見てきた経験や、WPTCオフィスの取り仕切りをやってくれている上村さんからの世界の最新情報を基にお菓子を作っていっているところです。これが、結果的にイマジネーションになっていけばいいなと思っています。
プティガトーはそれ自体で動きを出せるように、味はシンプルでも、「あれ、これなんかいつもと違うよね」と言うところの「イマジネーション」を掻き立てるお菓子を作っていきたいです。


ひとつの素材に別の素材を合わせることで、初めの素材の味をすっきりと伝えることが出来たり、僕の中でも、今回は新しいトライアルが多いです。今回の大会に作るお菓子のために、たくさん勉強もしましたけど、新しいトライアルは楽しいですね。
今回の作品を作っていく中で、香りのつけ方が上手になったと思う。それは、今まで色々な大会に出てきて、今やっとわかってきたことですよ。』

それは『大会慣れ』ではなく、『大会進化』だという和泉シェフ。
今回の練習の中でも、9品中 アシェットデセールを除く、ほとんどの作品を完成させています。
シュガーピースに組み込んでプレゼンテーションするアントルメの形も決定しました。

『プチガトー3種についても大筋がぶれずに決まったので、あとは微調整ですね。形や味の強さ、食感の感じ方、グラムの調整。そして調整をしたときのバランスの調整。このあたりは今後の練習の中でも少しづつ調整していくことになりますね。』と和泉シェフ。


藤田シェフのチョコレートピースも川村シェフのシュガーピースについては今回の練習の中ではほぼ完成形に近づいてきています。

『そうですね、川村さんは、今回で色とかスタイルを自分に戻しつつ完成形に向かっていますし、藤田さんはピエスのフォルム自体は落ち着いてきたので後は色をどうもって行くかと言うところで完成形になるんじゃないでしょうか。

今回のチームは個々の作品ひとつづつをこだわりながら作っています。タイムトライアルの中で、個々の作品・全体の作品を作っていった前回のチームとは違い、味も形もとにかく究極なものを作ってから時間の練習に入るというような形でやっています。
今回の練習では個々に大体の時間を測りながら作業をしましたが、作品の完成形が見えてきたので、次回の練習からは全体でタイムトライアルをやっていきながら、3人で時間配分をどういう風に組んでいくか、渡す仕事と受ける仕事の配分を決めていくようになりますね。』

いよいよ、スケジュールの調整をしながら残りの練習に取り組む時期になってきたというチームJAPAN。


今回の練習では、藤田シェフのチョコレートピースでリスクの高い課題とされていた部分を和泉シェフと力を合わせて克服していました。
今後の練習でも3人で協力していくことで、どんどんと抱えるリスクを克服していってくれることでしょう。


これぞ、3人一組と言うチームで戦うWPTCの醍醐味!


個々の作品の完成度の高さも見所ですが、こういったチーム戦の見ごたえあるシーンを今後もご紹介していきます!
次回の練習で見せてくれる『大会進化』に期待して!
チームJAPANを応援しましょう!!


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Posted at 16:02 | '08 チームJAPAN | この記事のURL
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WPTC2008 チームJAPANを応援しに行こう!!2008年06月09日(月)

WPTC2008 チームJAPAN応援ツアー詳細決定





2008年8月31日・9月1日の2日間にわたって開催される、WPTC2008!! 
今回はアメリカ ナッシュビルで開催されます。
2年に一度のお菓子の世界大会。チームJAPANサポーターとしては見逃せない大会です!
WPTCチームJAPAN オフィスでは、チームJAPAN の活躍を応援するツアーを企画しております!
そして、いよいよ ツアーの詳細が決定いたしました!!


今回の大会ではUSA、ベルギーを初めとする全9チームが参戦。チームJAPAN の応援はもちろんのこと、チームUSAとして今大会に参加するフランスのMOF(※1)の実力を臨場感あふれる会場で直に感じてみませんか。
(※1)フランス最優秀職人章:国家試験によって認定された専門職の最優秀技術者に与えられる勲章。


前回大会では、チームJAPANの総合優勝がささやかれたほどの僅差で総合2位。 
『今大会こそは!』とチームJAPAN は総合優勝を目指して、日々練習を重ねています。素晴らしい瞬間に立ち会うことができるかも!



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        WPTC応援とニューヨーク菓子店巡り旅行

  
  【お誘い】
  WPTCは2002年に始まり、今世界でもっとも注目されているパティシエの世界大会です。
  前回の第3回大会で、惜しくも優勝まであと一歩のところで準優勝に甘んじた日本チーム
  は、今回こその優勝を目指して万全の準備をしてきました。
  昨年の予選を経て、今年のチームメンバーに選ばれたのは パティスリーアテスウエイの
  川村英樹シェフ、ヒロコーヒーの藤田浩司シェフ、サロン・ド・テ・スリジェの和泉光一シェフ
  の3氏が、今まさに優勝を目指して、血のにじむような準備を行っています。
  WPTCは、日本チームとMOFが競うハイレベルな戦いを見ることが出来る唯一の機会です。
  ぜひ、ナッシュビルまで足をのばし、そして日本チームを応援してください。
                             
                             WPTC JAPAN OFFICE 代表 加藤信氏


  【募集要項】
  旅行期間 : 2008年8月30日(土) 〜 9月5日(金)  計7日間
  旅行代金 : 298,000円  
          (成田発着 ・ 2人1部屋お一人様料金)
  
  募集締切り: 7月12日(土)

  
  ※ 詳細は下記ファイルをご確認下さい。
    ▼ 『WPTC2008 チームJAPAN 応援とニューヨーク菓子店巡り』 (7日間) 


  ※ ご参加をご希望の方は、「参加申し込み書」をプリントアウト頂き、必要事項を
    ご記入のうえ下記までご連絡下さいませ。

    ▼ 『参加申し込み書』


  旅行主催 :日本通運(株)首都圏旅行支店 
          電話 03-6251-6356
          FAX  03-6251-6366
          担当 奥野・朝岡・関
          営業時間 月〜金 9:00〜18:00
          定休日 土・日・祝祭日



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2日間にわたる熱戦を応援・観戦した後は・・・
今、世界のスイーツ界からも大きく注目されているニューヨークへ!
特に人気の注目店をめぐります。 WPTCオフィスメンバーも参加予定。こちらも見所満載です。
詳しい内容は、決定次第お知らせいたしますので、お見逃しなく!!!




また、『WPTCだけ見に行きたい!』という方のために5日間のツアーもご用意しました!!
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        WPTC応援旅行 (5日間)

  【募集要項】
  旅行期間 : 2008年8月30日(土) 〜 9月3日(水)  計5日間
  旅行代金 : 235,000円  
          (成田発着 ・ 2人1部屋お一人様料金)
  
  募集締切り: 7月12日(土)
  

  ※ 詳細は下記ファイルをご確認下さい。
    ▼ 『WPTC2008 チームJAPAN 応援ツアー』 (5日間)


  ※ ご参加をご希望の方は、「参加申し込み書」をプリントアウト頂き、必要事項を
    ご記入のうえ下記までご連絡下さいませ。

    ▼ 『参加申し込み書』


  旅行主催 :日本通運(株)首都圏旅行支店 
          電話 03-6251-6356
          FAX  03-6251-6366
          担当 奥野・朝岡・関
          営業時間 月〜金 9:00〜18:00
          定休日 土・日・祝祭日



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みんなでチームJAPAN を応援にいきましょう〜


※このツアーの申し込みは締切りました。 ありがとうございました。
 2008年7月23日 
Posted at 18:11 | WPTC2008 チームJAPAN応援ツアー | この記事のURL
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WPTC2008 チームJAPAN応援ツアー開催決定!!2008年06月05日(木)

WPTC2008 チームJAPAN応援ツアーの開催決定!!


いよいよ 大会開催まで 残すところ3ヶ月をきったWPTC2008。
お伝えしている通り、チームJAPANは着々と練習し、総合優勝を目標に準備を重ねています。


そんなチームJAPANの
『大会での勇姿が見たい!!』
『みんなで応援して、総合優勝の瞬間に立ち会いたい!!』
『世界のトップレベルのパティシエ達の技術を見たい!!』   



多数の皆様からの声にお応えして・・・
WPTC2008 チームJAPAN応援ツアー
の開催が決定しました!!!!


さあ! チームJAPANの応援に行こう!!


出発は2008年8月30日(土)。
翌 8月31日〜9月1日で開催されるWPTC2008 を見学後、ニューヨークへ。
ニューヨークではWPTCオフィスメンバーとの懇親会も予定しているとか!?
そして、9月5日(金)に帰国の予定
となっております。



詳しいツアーの内容につきましては、決定次第お知らせいたします!
お見逃しなく!!






Posted at 14:47 | WPTC2008 チームJAPAN応援ツアー | この記事のURL
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WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 4      2008年06月02日(月)

WPTC2008 チームJAPAN 最新情報     vol 4


5月29日・30日の両日、チームJAPAN はWPTCに向けて練習会を行いました。

今回の練習で7回目。
そして、残された練習の回数は7回。
本番に向けての練習も折り返し地点に差しかかりました。


今回の練習では、チームとして時間を計ることはなかったものの、個々に時間と作業を計りながらの調整、「完成形を照らし合わせる」とことが最大の目的となっていたようです。


初日の練習は雨天により湿度がかなり高い状態。
コンディションとしては最悪でしたが・・・
『そうですね、今回は最悪の環境の中での練習になりましたが、大会当日が必ずしもいい環境だとは言い切れませんし、こういった環境の中での練習をしておくことはいい体験になったと思います。』と藤田シェフ。
やはり湿度が高くなると、アメ細工は泣いてきて(湿気てくること)、ツヤの状態はあまり良くないものになってしまいます。また、チョコレートの作業においてもパーツとパーツを接着する際に冷却スプレーを使用すると 水滴が付いてしまう為、接着しにくくなってしまうことがあるのだそうです。

今回はパティスヤージュトレイも本番どおりのスケジュール(大会前日にあらかじめパーツを作っておく)で作成しました。
完成した3つのピエスのバランスを見て、作品全体としての改善点もみえてきたことでしょう。




練習後も3人は作品の前や横、後のあらゆる角度から眺め、次回に向けての改善点を話合われていましたが、藤田シェフは、『まだまだ、個々での改善点もありますからね。 例えば僕の担当しているチョコレートピースで言うと、パーツの薄さをもってエレガントさの表現をしていたところを、もう少し厚みを持たせてもエレガントさが出せるようにしていこうと考えています。』とおっしゃっていました。
練習のたびにどんどん新しい試みを取り入れてくる藤田シェフの作品。毎回、期待感と安心感をもって作品に見入ってしまいます。
『これまでの練習の7回はあっと言う間でしたね。大会に向けての課題はまだまだ多くあるので、何からやっていくかを3人で考えて、これからの練習につなげていきたいです。』との藤田シェフの言葉に、本番までの残る7回の練習で、まだまだ変わっていくであろう作品の完成形に期待をせずにはいられません。


6月に入り、気象庁から関東地方に梅雨入り宣言が発表されました。
練習の環境が悪い日も多くなるとは思いますが、残る7回の練習で どう課題を乗り越えていくか・・・ チームJAPAN の成長を応援したいと思います。

      
Posted at 21:58 | '08 チームJAPAN | この記事のURL
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